「AIを使えば副業で稼げる」とよく聞きますが、何を自動化すれば報酬につながるのか、分からないままではないでしょうか。
そんな私がたどり着いた結論は、ひとつです。
繰り返しの作業はAIに任せる。人は、何を作れば解決するのかを設計する。
報酬が変わるのは、この設計ができるようになったときでした。
この記事を読むと、こうなれます。
得られること
- AIで自動化できる作業と、その成果物がいくらになるのかが分かる
- 実績ゼロから、最初の1件をいただく道筋が分かる
- 月5万円で止まる人と、月30万円へ進む人の違いが分かる
- 今日から任せられる作業が、ひとつ決まる
では、一緒に進んでいきましょう。
第1章 AI副業で稼げるって本当?

AIで稼ぎたい人が、いま悩んでいること
AI副業について調べていると、こんな言葉が並びます。
「誰でも月100万円」「完全放置で不労所得」「スキルゼロでOK」。
一方で「AI副業は稼げない」という記事も同じくらい出てきます。どちらが本当なのか分からず、手が止まってしまう。
そんな状態ではないでしょうか。
実際に多くの方が悩んでいるのは、次の4つです。
多くの方が悩んでいること
- 何から始めて、何を自動化すればいいのか
- 未経験でも、プログラミングができなくてもできるのか
- 仕事はどこで見つけるのか
- 本当に稼げるのか。稼げないのはなぜか
私も同じところで止まっていました。起業塾でWebマーケティングを学び、ホームページの作り方を独学で覚えました。
それでも、仕事にはなりませんでした。理由は単純で、営業ができなかったからです。
売り込むのが苦手で、提案の場でも自分の話ばかりしていました。
この記事を読んで得られること
この記事では、私が副業で歩いてきた道のりを、そのまま段階に分けてお伝えします。
モニター価格の1件から始めて、いまは2社から7桁のお仕事をいただくところまで来ました。
その間に、うまくいかなかったことも、順番を間違えたこともあります。
大事なのは、いきなり大きな金額を狙わないことです。小さく始めて、実績を作り、そのあとで単価が上がる仕事へ進む。
この順番を飛ばすと、たいてい止まります。
結論:AIで作業は速くなる。報酬は課題解決で決まる
先に結論をお伝えします。
なぜなら、AIは誰でも使えるからです。文章も画像もサイトも、いまは実績の浅い方でも形にできます。
作り手が増えれば、単価は下がっていきます。
報酬が変わるのは、お客様の課題をどこまで解決したかです。
「ホームページを作ります」と「売上につながらない原因はここなので、こう直します」では、同じ制作でも値段がまったく違います。
ヤスとビルドくんの会話
第2章 AIで稼ぐために自動化している事例

私がいま自動化している全体像
抽象的な話が続くと分かりにくいので、私がいま自動化していることを、先に全部お見せします。
| 分野 | 自動化していること |
|---|---|
| ホームページ制作 | WordPressへの投稿、画像生成、動画制作 |
| LINE構築 | 拡張ツールの設定、画像生成、24時間のAI自動応答 |
| SEO対策 | ブログ記事の自動投稿、SEOツールの開発、月次報告 |
| SNS発信・記事投稿 | note、マガジン、X、Facebookへの投稿 |
| 経営資料 | 議事録、提案書、報告書、請求書、月次収支、業務契約書 |
| 社員教育 | ホームページ運用、SNS発信、AI活用の教材づくり |
この一覧を見て「ここまでやるのは無理だ」と感じたかもしれません。私も最初からできたわけではありません。
ひとつずつ増やしてきた結果が、いまの形です。
大事なのは、この中に役割の違う3種類が混ざっていることです。
報酬になるのは1つ目だけです。2つ目と3つ目は、直接お金にはなりません。
それでも、自分の時間を守り、信頼を積み上げてくれます。
成果物ごとの報酬の目安
では、それぞれの成果物は、いくらになるのでしょうか。一般的な目安と、私の料金を並べます。
| 成果物 | AIで自動化できるところ | 一般的な報酬の目安 | 私の料金(税込) |
|---|---|---|---|
| ブログ・SEO記事 | 調査、下書き、装飾、投稿 | 1記事3,000〜10,000円 | 自分の発信に使用 |
| SNS投稿・運用代行 | 企画、画像、投稿 | 投稿1件2,000円、運用 月1,000〜50,000円 | 自分の発信に使用 |
| 画像・動画 | 生成、編集、書き出し | 画像1点500〜5,000円、短い動画1本2,000円 | 制作物の一部として提供 |
| 資料(議事録・提案書・報告書) | 下書き、整形 | 1件5,000〜30,000円 | 自分の仕事を支える作業 |
| ホームページ制作 | 構成、文章、設定、修正 | 月10〜50万円 | 16.5万円/33万円/55万円 |
| LINE構築 | メニュー、フォーム、配信、決済までの流れ | 構築 月10〜40万円+月額の保守 | 11万円/22万円/33万円 |
| 伴走支援(SEO・LINE運用) | 調査、分析、改善案、月次報告 | 月1〜10万円以上 | 各 月5.5万円(最低6か月) |
| AI研修・社員教育 | 教材づくり、実務の自動化 | 記載している記事はほとんどない | 単発5.5万円/集中教育44万円 |
一般的な目安は、AI副業について書かれた記事に載っている金額です。保証された相場ではありません。
この表で見ていただきたいのは、上の方と下の方で桁が違うことです。
記事や画像は1件数千円ですが、ホームページやLINEは数十万円になります。
この差は、作業の難しさではありません。お客様の課題をどこまで解決するかの差です。
自動化のレベル1〜4と、使うAI
自動化には段階があります。私の場合は、こう進んできました。
| レベル | 何を任せるか | 使うAI |
|---|---|---|
| 1 | 自分の作業(議事録、画像、資料) | AIチャット |
| 2 | 自分の発信(ブログ、SNSの投稿) | AIチャット+AIエージェント |
| 3 | お客様の制作(ホームページ、LINE、動画) | AIエージェント |
| 4 | 続く仕組み(運用、月次報告、24時間の応答、社員教育) | AIエージェント |
ここで、よく混同される2つを分けておきます。
私が使っているのはClaude Codeですが、ChatGPTのCodexでも同じような使い方ができます。
私は2025年にAIチャットで議事録や企画書を作るところから始めて、2026年3月からAIエージェントを使うようになりました。
プログラムは1行も書いていません。日本語で手順を伝えるだけです。
ヤスとビルドくんの会話
第3章 AI副業で月30万円を稼ぐためのロードマップ

ここからが本題です。私が実際に歩いた順番で、月5万円の段階と、月30万円以上の段階に分けてお伝えします。
【月5万円】成果物を提供するだけでも、ここは届く
まず知っておいていただきたいことがあります。成果物を提供するだけでも、月5万円ほどには届きます。
ホームページを1本作る。LINEを設定する。記事を書く。
こうした「作る仕事」は、AIのおかげで以前よりずっと短い時間でできるようになりました。
だから、以前より稼ぎやすくなっています。
私の場合は、こう進みました。
私が進んだ順番
- Webサイト制作を、モニター価格で3人の方から引き受けた
- ある会社のホームページ制作に、5人チームのまとめ役として参加した
- 同じサイトで、SEOのコンサルを無料で実践させてもらった
- LINE構築は、プロゴルファーの方の案件を無料で引き受けた
- そのあと、整体院とヒプノセラピーサロンのLINEを引き受けた
金額で言えば、無料か、1件5万円ほどです。決して大きくありません。
でも、この時期がなければ次はありませんでした。実績がない状態から抜け出すには、実績を作るしかないからです。
正直にお伝えすると、この頃の私は、学びに使ったお金の方がはるかに多い状態でした。
それでも続けられたのは、1件ごとに「できること」が増えていく手応えがあったからです。
【月5万円】最初の1件は、無料相談から生まれる
「仕事はどこで見つけるのか」。ここでつまずく方がいちばん多いと思います。
私の場合、入口は3つでした。
仕事の入口は3つ
- 学びの場のつながり:起業塾で知り合った方に向けて講座を開き、そこから無料相談へ
- 知り合いへの声かけ:関係のある方に直接ご連絡して、無料相談へ
- 発信を見た方からの連絡:SNSの発信を見た方からお電話をいただき、無料相談へ
入口は違いますが、すべて無料相談から仕事になっています。
いきなり「ホームページを作りませんか」と売り込んだことは一度もありません。
クラウドソーシング(クラウドワークスやランサーズ)も、小さく始めるには良い方法です。
私は登録だけして、あまり活用していませんが、最初の実績づくりには向いています。
そして、実績がないときこそ見本が役に立ちます。
私はお客様に確認していただくため、本番そっくりのデモサイトやデモのLINEを先に作ります。
「こうなります」と見ていただければ、言葉で説明するより早く伝わります。
【月5万円】当時の私は手作業。いまならAIにここを任せる
ここまでお読みになって、「それ、AIの話が出てこないな」と思われたかもしれません。そのとおりです。
この時期の私は、ほとんど手作業でした。
だからこそ、いま始める方に伝えたいことがあります。私が何日もかけていた作業は、いまならAIに任せられます。
| 作業 | 当時の私 | いまのやり方 |
|---|---|---|
| 打ち合わせの議事録 | 録音を聞き直して手で書く | 音声を渡して下書きを作らせ、私は直すだけ |
| 写真の整理・加工 | 1枚ずつサイズを合わせる | まとめて指示して、数分で終わる |
| ブログ記事 | 1本に2週間以上 | 調査から下書きまで任せて、私は体験と判断を足す |
| 競合サイトの比較 | 1件ずつ開いて表にまとめる | 検索から一覧表の作成まで任せる |
ただし、ここで誤解しないでいただきたいことがあります。
この表の右側は、いきなりできるようになったわけではありません。
任せられるようになるまでには、順番があります。
任せられるまでの順番
- まず、できあがりの姿をAIと共有します。そのうえで、最初はAIと一緒に作り込みます。
- 「ここはこう直してほしい」「この順番でやってほしい」と伝えながら、やり方を固めていきます。
- 固まったやり方を、AIが覚えていられる形(仕事のマニュアル)にする。ここまできて、はじめて任せられる状態になります。
いま読んでいただいているこの記事も、同じ作り方です。
私の記事づくりは8つの工程に分かれていますが、前半はAIに任せていません。
どんな言葉で検索する方に届けるのか。上位の記事は何を書いているのか。どの見出しで書くのか。
ここは私とAIで一緒に決めます。
任せているのは、後半の工程です。
ここを任せられるかどうかで、同じ1か月でも進める距離が変わります。まず自分の作業でひとつ試してみてください。
お客様に迷惑がかからないので、失敗しても痛くありません。
【月30万円】ここから先はコンサルが要る(AI+知識・経験)
さて、ここからが大事なところです。
私がこれを痛感した出来事があります。以前、5人のチームで1年かけて、ある会社のホームページを作りました。
写真もデザインも丁寧に作り込んだ、立派なサイトです。ところが完成したあと、社長からこう言われました。
「ホームページがあっても、売上に貢献できないといけない」
そのあとSEOを学び、社員の方にブログの書き方をお伝えし、アクセスは最大で月2万件まで増えました。
それでも、売上にどれだけ貢献したかは分かりませんでした。人が来ても、申し込みまでの流れがなかったからです。
ここでたどり着いたのが、この式です。
かけ算なので、どれかがゼロに近ければ、売上もゼロに近くなります。
アクセスだけ増やしても足りない理由が、これで分かりました。
AIは、その判断を助けてくれます。調べる、まとめる、資料にする。ここはAIの得意分野です。
【月30万円】聞く・調べる・届ける・任されるの4ステップで受注する
では、どうやって課題解決の仕事をいただくのか。私は4つのステップで進めています。
step
1聞く
打ち合わせでは、8割聞いて、2割話します。自分のサービスを説明したくなりますが、そこはこらえます。
最初の5分の雑談も省きません。場が温まっていないと、本音は出てこないからです。
逢の杜ペット霊園の社長からご相談をいただいたときのことです。
私はホームページの話もLINEの話もせず、ひたすら伺いました。
本当の課題は、集客のテクニックではありませんでした。
step
2調べる
次に、市場と競合を調べます。感覚で「サイトが弱いと思います」と言っても、納得はいただけません。
目標にする1社を、私は「先生」と呼んでいます。大手のポータルサイトではなく、地元で結果を出している同業者です。
ゼロから正解を考えるより、うまくいっている会社を真似る方が、確実で速いからです。
エンジンの開発でも同じことをしていました。新しいエンジンを作るとき、最初にやるのは設計ではありません。
他社の車を分解して、部品ごとに自社と比べます。良いところを学び、それを超える目標を立ててから開発に入ります。
やり方は、Webでもまったく同じでした。
この調査が、以前は2週間かかっていました。いまはAIエージェントに任せて2日です。
競合10社の比較なら、1時間ほどで表になります。
step
3届ける
提案書は、次の7つで組み立てます。
提案書の7つの項目
- 現状分析(データで示す)
- 課題(売上の式のどこが弱いか)
- 解決策(一言のコンセプトで)
- 施策(段階に分ける)
- 費用(選択肢と、一般的な相場との比較)
- スケジュール(いつ何ができるか)
- 安心(買わない理由を先に消す)
逢の杜ペット霊園では、「検索で競うから、心で選ばれるへ」というコンセプトをお伝えしました。
社長の価値観を、Webの言葉に翻訳した形です。
もう1社、KCS・HDでは「内製化支援」を軸にしました。
M&Aのあとで事業の情報が散らばっていたので、それを整理し、担当の方が自分でホームページを更新できる状態を目指す計画です。
提案書は、以前は3日かけて書いていました。いまは初稿が2時間ででき、私はそこから磨き込みます。
step
4任される
最後は、売り込まないことです。
「これだけの価値があります。判断はお任せします」とお伝えして終わります。
断られることもありますが、それで構いません。全力で準備をして、あとはお客様が決めることだからです。
この4ステップで、2026年に入って、業種の違う2社から7桁のお仕事をいただきました。
どちらも、売り込んではいません。
【月30万円】受注後は、制作から運用までAIエージェントに任せる
受注のあとが本番です。
この2社の仕事は、ホームページ2サイトとLINEの構築が同時に進みました。
私ひとりでやると、通常なら20か月分ほどの作業量です。急ぎの案件だったので、3か月で仕上げる必要がありました。
結果として、ひとりで3か月で終えられました。AIエージェントに、作業を次々と任せたからです。
AIエージェントに任せた作業
- 写真のサイズをそろえる、何十枚もの候補から選ぶ
- 競合サイトを分析して、構成案を出す
- 各ページの文章の下書きを作る
- 打ち合わせメモと現在のサイトを見比べて、修正リストを作る
- スクロールしても消えないメニューや、開閉するよくある質問を設置する
- 本番を止めずに、テスト環境で作り替えて入れ替える
LINEの方も、数十枚のカード入力が2週間から1日に、通常1.5か月かかるメニューの構築が2週間ほどになりました。
そして、納品して終わりにはしません。月次の報告、運用のサポート、社員の方への教育まで続きます。
KCS・HDでは、担当の方が自分で更新できるようになることを目標にしています。
LINEには24時間答えるAIチャットを組み込み、営業時間外のお問い合わせも取りこぼさないようにしました。
作って終わりの仕事と、続く仕事。この違いが、月30万円以上を安定させます。
ヤスとビルドくんの会話
第4章 AIで稼ぐ際の注意点とコツ

ここでは、準備の1年を入れて6年、副業をやってきて分かったことをお伝えします。
前半の3つは仕事の話、後半の2つはAIの使い方の話です。
自分のお客は、ライバル店にいる
これは、6年の副業でいちばん学びになった考え方です。
新しくお店を出すとき、自分のお客様はどこにいるでしょうか。答えは、すでにライバル店に通っています。
ゼロから需要を作るのではなく、すでに選ばれている会社を調べれば、答えの半分は見えます。
だから私は、提案の前に必ず、目標にする1社(ベンチマーク)を決めます。
うまくいっている会社の型を真似ることが、最短ルートです。オリジナルを追いかけるのは、そのあとで構いません。
営業しないと稼げない。「売る」より「役立つ」
会社員のときは、営業をしなくても給料が入りました。副業は違います。黙っていても、誰も気づいてくれません。
いま意識しているのは、「売る」より「役立つ」です。無料相談で困りごとを伺い、その場でできる助言をお伝えする。
それだけで「お願いできますか」と言っていただけることがあります。
打席に立ち続ければ、点と点はつながる
成果が出ない時期は、必ずあります。私にもありました。
会社員時代に、私はうつを経験しました。しかも二度です。一度目は30歳前後、二度目は40代の後半でした。
二度目のときは休職し、リワーク(職場復帰の訓練)を経て戻りました。出世のコースからは外れました。
復職してしばらくして、「うつは治る病気だ」と伝えたいと思うようになりました。
そこで、話すのが苦手なまま、ラジオのパーソナリティと自主開催の講演会に挑戦しました。
2年間で140人の事業家の方と対談しています。
このとき、仕事につながるなんて思っていません。伝えたい一心でした。
エンジン開発で身につけた、他社の車を分解して比べる考え方も、そのままWebの市場調査で使っています。
いま積んでいるものが、どこでつながるかは分かりません。
しかも、つながり方は単純ではありません。試して、失敗して、学んで、また試す。
その繰り返しの中で、少しずつ形になっていきます。一度の挑戦で線になることは、まずありません。
ただ、打席に立ち続けた人にだけ、その日が来ます。
課題を決めるのは人、調べる・作るはAI
ここからはAIの使い方です。
もうひとつは、AIが整えた数字をそのまま提案書に載せ、あとで「ここの数字が違います」と指摘されたことです。
冷や汗をかきました。
この2つから決めたルールがあります。
AIは優秀な部下です。ただし、責任は部下ではなく、こちらが持ちます。
いきなり作らせず、先に設計書
もうひとつのコツは、順番です。
AIエージェントに「作って」と頼むと、すぐに作り始めます。だからこそ、先に設計書を作らせます。
誰に向けたサイトなのか、どんな流れで申し込みまで進むのか。これを文章にしてから、作る作業に入ります。
あとは、設計 → 試作 → 実際に動かす → 直す、の繰り返しです。最初から完璧なものは出てきません。
速いからこそ、何度も直せます。直した回数だけ、仕上がりが良くなります。
ヤスとビルドくんの会話
第5章 AI副業に関するよくある質問

ここからは、私が実際に聞かれることに、私の経験でお答えします。
Q. 完全放置で稼げますか?
最初から放置できるものは、ひとつもありません。
いま私が任せているのは、ブログの自動投稿、LINEでの24時間の応答、情報の巡回、資料の作成です。
たしかに、いまは手を離しています。でも、そこに至るまでが大事でした。
ここを飛ばして「これやっておいて」と頼んでも、それらしいものが返ってくるだけです。
私も最初はそれで失敗しました。
Q. プログラミングができなくても、ツールまで作れますか?
SEOのツールを作ったときの話です。「SEOツールを作って」と頼んでも、できあがりません。
何ができれば完成なのか、中でどんな仕組みが動くのかが、決まっていないからです。
私の手元には、以前SEO会社の方から、ツールの使い方や仕組みについて伺ったときの動画が残っていました。
それを全部AIに渡し、「この考え方で作るとしたら、どういう作り方になるか」を一緒に整理しました。
そこまで共有してから、プログラムを書いてもらいました。
Q. 有料のツールは必要ですか?
私の場合、以前はSEO会社が提供するツールを使っていました。月5万円、1年契約でした。
KCS・HDのSEOコンサルをしていた時期です。
いまは、同じような流れで使えるものを自分で作り、この支払いはなくなりました。
ただ、正直にお伝えします。まったく同じ性能ではありません。
使いながら「ここが足りない」と気づくたびに、AIエージェントに伝えて直してもらっています。
作って終わりではなく、育てていくものだと思っています。
Q. スマホだけでできますか?
私は、スマホから仕事の指示を出したことがありません。
スマホで使うのは、困ったときの相談や、調べ物です。AIチャットに普通に質問する使い方だけです。
実際に何かを作るときは、パソコンを使っています。ファイルを扱う作業が中心になるためです。
Q. 著作権やお客様の情報は、どう扱っていますか?
決めごとは、2つの書面で残しています。
決めごとを残す2つの書面
- 業務委託契約書に、著作権や情報の扱いを書いて、同意をいただく
- 打ち合わせのたびに議事録を書いて、決まったことに同意をいただく
先日も、契約書を作る段階で、著作権についてご指摘をいただきました。
こちらの書き方が足りていなかったので、見直しました。指摘していただけたおかげで、あとからもめずに済んでいます。
お客様のことをSNSやブログでどこまで書いてよいかも、事前に了解をいただいています。
実名で書けるのは、そのためです。
Q. 契約書がなくても、仕事はできますか?
できますが、おすすめしません。私は痛い目にあいました。
契約書を作らないまま進めた案件で、報酬の範囲があいまいになり、実際に作業したのに、そのぶんをいただけないことがありました。
悪気があったわけではありません。決めていなかったから、そうなっただけです。
いまは、金額と範囲を必ず書面にしてから始めています。
Q. トラブルが起きたら、どうするのですか?
お客様のサイトが攻撃を受けて、表示できなくなったことがあります。
正直に言うと、以前の私の知識では直せませんでした。
サーバーの中身を見て、どんな攻撃を受けているのかを判断する必要があったからです。
このときは、AIエージェントに状況を伝えながら、原因を探し、サーバー側を直して復旧できました。
ひとりでは無理だったと思います。
Q. 本業と両立できますか?
私は会社員をしながら始めました。時間の作り方は、この2つです。
時間の作り方
- 早起きして、出社前の時間を副業にあてる
- 会社から帰ってからの時間を、副業にあてる
ただ、ずっと走り続けたわけではありません。メリハリは、とても大事です。疲れきってしまえば、続けられません。
休むことも意識して決めていました。
副業で大事なのは、短期間の頑張りではなく、続けることです。
私も2年ほど、本業に専念するために副業を止めていた時期があります。それでも戻ってこられました。
Q. 確定申告は、どうしていますか?
私の場合は、年を追うごとに変わってきました。
確定申告のやり方の変化
- 開業した年:知り合いにお願いして、費用をお支払いして手伝っていただきました
- その次の年から:無料で相談できる専門の機関を使いながら、自分で申告しています
- 来年:アプリを入れて、AIエージェントに手伝ってもらいながら申告する予定です
最初から全部ひとりでやろうとしなくて大丈夫です。1年目だけ人に頼り、やり方を覚えてから自分でやる。
この順番が、いちばん負担が少ないと思います。
なお、給与以外の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要です。
20万円以下でも、お住まいの自治体への住民税の申告は残ります。
AIツールの利用料は経費にできますので、領収書は残しておいてください。
第6章 まとめ

最後に、要点を3つにまとめます。
この記事の要点
- AIで作業は速くなる。でも、報酬を決めるのは課題をどこまで解決したかです。 作るだけの仕事は、単価が下がっていきます。
- 月5万円と月30万円では、やることが違います。 前半は実績づくり、後半は課題を見つけて提案する仕事です。順番は飛ばせません。
- 最初の1件は、無料相談から生まれます。 売り込む必要はありません。困りごとを伺うところから始まります。
そして、この記事でいちばんお伝えしたかったことです。
AI副業は、繰り返し作業はAIに任せ、課題を解決する設計書を作れるかが成功のカギです。
最後に、少しだけ私の話をさせてください。

上が、私の人生の浮き沈みです。ここから先の話は、この図をたどりながら読んでみてください。
私は会社員時代に、うつを二度経験しました。一度目は30歳前後です。
回復して現場に戻り、プロジェクトのリーダーを任されるところまでいきましたが、40代の後半で再発しました。
休職し、リワークを経て復職しましたが、出世のコースからは外れました。
まずは、話すことから始めました。
「うつは治る病気だ」と伝えたくて、ラジオのパーソナリティと自主開催の講演会に挑戦しました。
話すのは苦手でしたが、2年間で140人の事業家の方と対談しました。
ところが、ここからが苦しい時期でした。学びにお金を使い、必死に勉強しても、成果が出ません。
いちばんつらかったのは営業です。売り込むのが怖くて、前に進めませんでした。
10人に声をかけて、1件も面談にならなかったこともあります。そのときは、完全に心が折れました。
いま振り返ると、点と点がつながっています。ただ、きれいに一本の線でつながったわけではありません。
やってみて、失敗して、そこから学んで、また試す。その繰り返しでした。
うまくいかないたびに、次に気をつけることがひとつ増える。その積み重ねが、いまの自分を作っています。
実際、私が最初にいただいた大きな案件も、このつながりからでした。
社長とのご縁から相談をいただき、私がお話を伺い、お引き受けしました。
カメラマンやデザイナーといったメンバーも、私が声をかけて集めています。
内容は、ホームページ制作、40周年の記念誌、そして社員の方へのトレーニングです。
私はプロジェクトリーダーとして、全体をまとめました。
ひとりでは、とても受けられない規模の仕事でした。
それでも受けられたのは、営業からチームづくりまで自分でやったからです。
報酬はメンバーで分けたので、私の取り分は多くありません。
それでも、この一件があったから、そのあとの仕事につながりました。
ラジオで140人の方と対談した2年も、エンジン開発で競合を分解していた30年も、当時は「仕事につながる」なんて思っていませんでした。
あのときの遠回りは、無駄ではありませんでした。
ひとつだけ、お金の使い方について正直にお伝えします。私は高額な講座にも、ずいぶんお金を使いました。
まず少額で始めて、手を動かしながら覚える。その方が、確実に前に進めます。
そして、いまはAIがあります。私が何日もかけていた作業は、数分で終わります。
私が6年かけて覚えたことを知っていただければ、あなたはもっと短い時間で結果を出せるはずです。
だから、始めるなら今がチャンスだと思っています。
浮いた時間は、お客様の話を聞くことに使ってください。そこにしか、報酬は生まれません。
私は、生涯現役を目指しています。一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。